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2010年10月 アーカイブ

葉のない不思議な植物

マオウ属の植物は、葉を欠いた緑の枝を持つ変わった格好の低木ですが、もう何千年も前にその薬用効果が知られていました。


この変わった球果をつける種は、中国、ロシア、アメリカ西南部、メキシコなど、世界の多くの場所に生育しています。


この薬用植物の歴史は紀元前中国の皇帝神農(古代伝説中の帝王)の時代に遡るとされ、神農がマオウ属植物のさまざまな薬効を記述したことにはじまるといいます。


中国人はマオウ属植物の枝の煎じ汁をつくり、その飲料を血圧を高め、熱を下げ、咳を静めるのに用いました。


西欧世界がこの植物の薬用効果を利用するようになったのは19世紀の終わりのことで、ユタの開拓者とメキシコのインディアンが、マオウ属植物からつくられたお茶を梅毒の治療に使用してからでした。


今日、医者はこの植物の成分が梅毒に効くとはみなしていませんが、枝に含まれるアルカロイドは他のいろいろな病気に効くことに気がつきました。


1880年代になって、この植物の有効成分エフェドリンは、日本とドイツの科学者によって単離されました。

葉のない不思議な植物 2

エフェドリンは今日ではアメリカ合衆国をはじめ広く世界で使われています。


気管支喘息、花粉症、低血圧、とくに脊髄麻痺に伴う諸症状に使われています。


エフェドリンが1927年に合成されてから、自然の抽出品と合成品の両方が使われています。


自然の抽出品は、もともとは中国産のマオウ属植物のみを原料としていました。


中国と西欧との交渉がなくなったとき、この自然の抽出品をどこかで入手する必要が生じたのです。


アメリカ西南部に自生するマオウ属植物は薬用性を欠いていましたが、中国産種の代わりとなるものがインドとパキスタンの両方で見つかりました。


ごく最近は、中国の自生種マオウ(エフェドラ・シニカ)は、合衆国の西南部でも栽培されています。


ジャガイモで知られるナス科の植物は、「ベラドンナ・アルカロイド」と呼ばれる成分を含有するたくさんの薬を生んできました。

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