戯曲と舞台照明 2
最も普遍的でわかりやすい親子の情、夫婦の情、兄弟姉妹の情を贔屓の役者が演じるのを身につまされて観るのが芝居見物の楽しみでしょう。
・・・一方、西洋の芝居は近世以降戯曲に盛られたテーマを中心に創られています。
日本の芝居が人と人との葛藤をテーマにするのに対して、西洋の芝居は社会と個人の対立、葛藤を主題にしています。
いきおい盛り込まれたテーマの生き方や思想を、ドラマチックに観客に訴える方向に行っても不思議ではないでしょう。
西洋人は舞台で芝居を考えるようです。
舞台から客席に向かって右左というのはその主張の表われのひとつではないでしょうか。
この項の表題が「下手上手」となっています。
これは、かくれん棒のような照明がなかった頃から同じなのです。
« 戯曲と舞台照明 | メイン | 座るということ 3 »