俗信について 2

スポンサーだからなおこまります。


いま住んでいる所が通勤に不便、信仰です。


便利な私鉄の沿線を選びます。


やっと決まって手付金をすませ、基本設計にとりかかります。


プランもよし、これでゆこう、の段階でその方角は凶。


占いの相に出た方を探し、私もお供してOKになったのに、はて今度は地主さんが"あそこはうらない"。


洒落にもならないでしょう。


古代中国人は椅子に腰をかけず、竹で編んだむしろの上に、しりをつけてすわりました。


土の上に向かい合って2人がすわった形が坐という字の語源です。


椅子にかけるようになったのは日本の弥生式のころにあたります。


その影響を大きくうけた日本がイスや寝台を輸入したのにかかわらず、イス式は一般的な日本の起居様式として定着することはなかったのです。


胡麻・胡瓜・胡桃・胡徽と書いてゴマ、キュウリ、クルミ、コショウと読む胡の字のついた植物は西域から漢の武帝に入ったとされていますが、胡散くさい、胡床となると現代っ子たちはどう読むのでしょうか。


ソファー ベッドのある部屋に住む若者たちは・・・。


胡床はあぐらで椅子にふくまれる腰かけ具の始まりと日本書紀にあり西域からのものでしょう。

俗信について

"いま、飲酒運転イコール免許とり消し、次は作業中現場禁煙とくるか"


・・・と年配の棟梁がうまそうに煩草をぷーっとふかして嘆息をつきました。


時間がくると、やりかけた仕事をぱっとやめて、さっさと帰ります。


反面、朝は定刻数分前に準備がととのって確実に仕事をはじめます。


そのことをアメリカで教えられて、数年たちます。


こちらの現場でも珍しいことではなくなったようですね。


さて、"食べてすぐ横になると牛になる"と、母からたしなめられた記憶があります。


しかし、数年前、友人の医師は"食べたあと10分間は横になっていろ"と忠告をしました。


胃が下がっていて太らないからと。


・・・以来、私は特に支障のない限り、日に3度、母の教えにそむいています。


健康であるために。


そのためにノルディックポールもおこなっています。


そのためもあってか、いっこうに太った体験がないのです。


しかし、母の言葉を俗信だ、などと心情的には思いたくないのです。


ほかにそれなりの意味をもっている、と解釈したいからです。


つい先日、住宅の設計について相談をしに来た方が、方位のことでずいぶん悩んでおられました。


若いご夫婦で、ご当人たちはぜーんぜんなのに、お年寄が、なのです。

旅とは

芭蕉の"おくのほそ道"は、


月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。・・・


といった書き出しではじまります。


これは、李白の「春夜宴 桃李園 序」に出てきます。


「夫天地者万物之逆旅、光陰者百代過客、浮生如 夢為 歓幾何、・・・」


という詩句を出典とする言葉ですが、刻々と過ぎ去っていく月日は、永遠の旅人であり、行く年、来る年もまた旅人である、というのです。


遥かなる遠い過去から流れ去った時は、現在を通過して、さらに遠い未来にむかって永遠に流れつづけます。


ときに今日でも、ふっとこういう思いのわくことが誰にでもあるのではないでしょうか。


李白は、天地は万物の逆旅、と言いました。


逆旅(げきりょ)とは、もともと旅人をむかえるの意であり、宿のことです。


つまり、天地とは万物のやどるところ、仮の宿なのだ、という思想なのです。


言い方を変えれば、光陰、つまり月日という旅人をむかえては送り、むかえては送る、この世はまさに逆旅、すなわち宿のようなものである、ということなのです。


・・・とすれば、くどいようですが、わたしたち自身もまた、時間の流れの一瞬の間に生まれ、死んでいく旅人であり、したがって人生とか生涯というものは旅人である一人、一人の旅そのものにほかならない、ということになります。


明日の薬 4

まだ野生に残されている種をすべて救うことはできません。


できないけれども、まったく手あたり次第に種を保護するのではなく、保護のための優先順位を確立すべきです。


まず第1に、知られているすべての薬用植物の近縁種は、よりすぐれた薬効があるか、あるいは副作用が少ない、望むらくは両方を兼ねそなえた化合物を含むかもしれないので保護されなければなりません。


これらの野生種のひとつは、まさに医者が望んでいたものかもしれないのです。


2番目には、未来を予測して、今後の医療状況を今から考えておくことはよいことだと思うのです。


未来に起こり得る病気に最も役立つだろうと思われる植物を探し出さなければなりません。


もちろん、水晶玉なしにぴたりと予想を立てる方法はないですが、いくつかの推定は可能です。


たとえば、今よりもっと多くの人々が、人口の集中や汚染、仕事場の毒物といったものが原因で起こるストレスから、いろいろな病気を病むでしょう。


このような心理的・生理的病気の複合による症状を和らげるために、その薬の原料となりそうなのは植物に含まれる幻覚性物質かもしれません。


これらの自然化合物の組成を少し変えれば、さらに効果があると判明するかもしれません。


今日の世代が、将来に対して少し深く考えておくことで、明日の薬棚をいっぱいにする道につながるでしょう。

明日の薬 3

レイヴン博士によれば、多くの種が十分な個体数を持つ一方で、合衆国では4種が絶滅危惧種とみなされていて、もう1種も危機的状況にあるそうです。


さらに、あまり知られていませんがカリフォルニア原産の1種も絶滅危惧種とみなすべきだとのことです。


もし、ガンマ・リノレン酸がマツヨイグサ属の120種に等しく含まれているならば、絶滅が心配される種について、少なくとも薬用面では心配する必要はありません。


しかし、これまでに発見された薬用植物のほとんどの例に見てきたように、有効成分の量は種によってかなり異なるものです。


結局、120種のうちどれがガンマ・リノレン酸の最良の原料であるかまだわかっていません。


絶滅危惧種の1つが、この脂肪酸の唯1の実用的な原料であると判明するかもしれません。


もしそうならば、種の絶滅を防ぐ努力をしなければならないでしょう。


これらのマツヨイグサ属植物の例が教えていることは、よくわかっていない野生の草花をも保護することの重要性です。


明日の薬 2

有名な植物学者でミズーリ植物園長のピーター・レイヴン博士は、20年以上もこのグループの植物を研究をしています。


レイヴン博士の報告によれば、マツヨイグサ属の種によっては、種子の脂肪に、不飽和脂肪でかつ必須脂肪酸であるガンマ・リノレン酸(GLA)を含んでいるといいます。


自然界でガンマ・リノレン酸をたくさん含むものといえば、人間の乳もそうです。


脂肪酸がなぜ重要かというと、体の中の膜の機能を正常に維持する働きを持っているからなのです。


最近の研究では、現代の人々は、必須脂肪酸が欠乏していることが指摘されています。


これらの欠乏により、湿疹や関節炎や動脈硬化などたくさんの病気が広く起きていると思われます。


ガンマ・リノレン酸は、こうした病気の治療に最適の必須脂肪酸でしょう。


1970年代の終わりに、この薬用の可能性が発見される前は、マツヨイグサ属の植物は夜咲きの美しい草花としか見られていませんでした。


約120種のマツヨイグサ属植物が世界中には存在し、アメリカ合衆国には60種があります。

明日の薬

たくさんの植物が、いろいろな薬の原料として知られており、さらに合成薬誕生のもとにもなっているので、価値のある薬用植物はもうすべて発見されてしまっていると思われます。


しかし実際はそんなことではありません。


全植物種の5パーセントに満たないものが、薬用植物として分析されたにすぎないのです。


まだ未分析の95パーセントの植物に含まれているかもしれぬ新しい植物薬は、世界中の実験室で研究されているところなのです。


植物と病気が存在するかぎり、新しい種が新しい治療薬を求めて綿密に検討されるでしょう。


また現代のテクノロジーを援用すれぼ、過去には発見できなかった新しい薬用化合物を発見できるかもしれません。


価値のある薬用植物は、たぶん我々の眼前に生育しているのでしょうが、それらの植物が提供してくれる物がわからないだけなのです。


そのような可能性を持ったひとつの新しい薬用植物を見てみましょう。


マツヨイグサ属植物がそれです。

痛風の治療薬

痛風の治療薬について。


植物愛好家にも医者にもよく知られた植物はイヌサフランです。


この植物は、体に特別な作用をもたらす古くからの治療薬のひとつコルヒチンの原料植物です。


植物性薬というのは大概いくつかの効能を持っているものですが、このコルヒチンは、痛みを伴う親指の炎症から発病することの多い痛風だけに効きます。


コルヒチンは関節炎といった他のタイプの炎症からくる痛みには効かないので、それだけに医者にとっては痛風診断の決め手として用いることのできる有用な薬です。


コルヒチンは非常に毒性があり、服用しすぎると副作用を起こす可能性があります。

ジャガイモの有用な近縁種

主要な3種のベラドンナ・アルカロイド(アトロピン、ヒオスシアミン、スコポラミン)は、パーキンソン病から花粉症にいたる病気の治療に広く使われています。


ベラドンナ・アルカロイドに富むナス科植物には、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ、ベラドンナ、デュボワシア(ピトゥリ)、ヒヨスなどがあります。


これらの植物に含まれるアルカロイドは非常に強力なので、大量に服用してはなりません。


ベラドンナ・アルカロイドは眼科の一般的な薬であり、瞳孔を拡大させる働きがあるので診察の際に使われています。


これらの薬は、腹筋の痙攣、喘息、パーキンソン病、花粉症の患者にも使用されます。


スコポラミンというアルカロイドは、乗り物酔いに最もよく効く治療薬です。


これらのアルカロイドは合成されていますが、人工的につくられるものは、自然のものよりも高価です。

葉のない不思議な植物 2

エフェドリンは今日ではアメリカ合衆国をはじめ広く世界で使われています。


気管支喘息、花粉症、低血圧、とくに脊髄麻痺に伴う諸症状に使われています。


エフェドリンが1927年に合成されてから、自然の抽出品と合成品の両方が使われています。


自然の抽出品は、もともとは中国産のマオウ属植物のみを原料としていました。


中国と西欧との交渉がなくなったとき、この自然の抽出品をどこかで入手する必要が生じたのです。


アメリカ西南部に自生するマオウ属植物は薬用性を欠いていましたが、中国産種の代わりとなるものがインドとパキスタンの両方で見つかりました。


ごく最近は、中国の自生種マオウ(エフェドラ・シニカ)は、合衆国の西南部でも栽培されています。


ジャガイモで知られるナス科の植物は、「ベラドンナ・アルカロイド」と呼ばれる成分を含有するたくさんの薬を生んできました。

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